2014年10月16日、劇団春駒の公演が行われている、岡山県の桃太郎温泉にお邪魔しました。
楽屋はとにかく整頓されていて、非常にキレイです。
今回は舞台終演後の美波大吉座長にお話をお聞きしました。
送り出しも命がけ!
- 立役のお化粧で気をつけているポイントはなんでしょうか。
いかに上手く羽二重(はぶたい)をするかですね。 (皮膚が)引力に従って落ちてくるものですから、 これをぐぐっとあげると…ほら、あごの形から変わってくるんです。
…あんまりやりすぎると意識が無くなってくるんですけど(笑)。
送り出しでも最初の5分位だったら笑顔でできるんですけど、 いつまでも粘るお客さんがいると、 だんだん無愛想になって、最後には知らないうちに誰もいなくなっているという。
お客さんの相手をするのが嫌な訳じゃないんですけど、 もたないんですよ。ウルトラマンみたいに。 命がけで送り出しをやってます(笑)- 命がけですか(笑)。女形のほうではどうでしょうか。
- 僕ってあんまりこだわりがないんですよ。
この眉がいいな、この目がいいなって思ったら真似するし…
でもお客さんからしたら、そんな化粧変えても変わんないよって 言われるんですけどね。
- どういったものを参考にされているんですか
- 雑誌とかテレビとか…あときれいな女の人見たら、 どんな眉毛描いてんのか、なんてね。
- こだわりのメイク道具とかありますか?
ダイソーのつけまつげぐらいかな(笑)
オシャレつけまつげのストレートタイプの6番。 公演先のダイソーでは必ず無くなるという(笑)。
癒しの雰囲気。
- 楽屋もすごく整頓されておられますね。 衣装箱に一つ一つ名札がついているのには感動しました。 何か気をつけておられる所とか、ありますか。
団体生活だけど、だからこそ自分のスペースって大事じゃないですか。 うちって、ほんっとに自由なんですよ。 稽古終わったらどこ行っても関係ないし、 自分たちのスペースを大事に作ってる。 楽屋ってそういう楽しい場所だから。
衣装箱とかでも、自分の好きな色を選んで使ってます。 その方が運ぶときも楽ですからね。
- お客様に一言メッセージをお願いいたします。
とにかく、癒されに来てください。 結構、うちのお客さんってそう言われる方が多いんです。
…もうちょっと他に言うこと無い?って聞くんですけど(笑) 「癒されるわ〜」って言うお客さんが多いですね。 だったらもう、癒されに来てくださいってことで。
自由でありながら気配りが行き届いた楽屋。スタッフも癒されてしまった一日でした。